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10年前の忘れ物を取りに行ったが…

2006年の優勝の瞬間は当時働いていた会社のよく分からない勉強会の会場で迎えた。新人だから出ろと無理矢理ねじ込まれた勉強会の内容などもはや何一つ覚えちゃいない。埼スタへ行けなかった事の後悔のみ鮮明に覚えている。

あれから10年経って、浦和レッズは再び優勝へ王手をかけた。今度こそは何がなんでも行かねば。そんな思いで埼スタへ向かった。

https://www.instagram.com/p/BNjRgKmhKDj/

 

負けなければ文句なし。0-1での負けまでが許された状況であった。しかし前に出てくるであろう鹿島に対して、引いて守る美学はミシャにはないし、当然サポーターにもない。ディフェンスを重視しつつ、先制点を挙げて楽になる事が浦和が年間優勝を果たす最短距離だった。

そして理想的なゴールが前半開始早々に生まれる。

右サイドからのスローインを受けた速い攻撃で高木があげたクロスをフリーの興梠がダイレクトで合わせて先制!2点以上取った上での勝利でなければ逆転の芽がなくなる鹿島が落ち着かない一瞬のスキをついたもの。コンビネーションプレーで浦和レッズは先制した。

https://www.instagram.com/p/BNjaPvmhtLJ/

これでグッと楽になるかと思いきや、第1戦同様どうも浦和らしい攻撃の形が見られない。武藤がドリブル突破してクロスバーに当てたシュート以外はあまり鹿島へ恐怖心を植え付けるような攻撃はなし。ビルドアップや大きなサイドチェンジなどがほとんど見られず、なかなかシュートまで持っていけない。

それでも前半は鹿島にほとんど仕事をさせず、宇賀神の凡ミスから遠藤→ファーの金崎で失点した場面以外は決定機なし。森脇がなぜ金崎のマークを外したのかわからないが、大きく揺さぶられて追いつかれる。

後半、ミシャは早めの交代で流れを引き戻そうと高木→青木で柏木を1列前へ。しかしこれが2点目を取りに行くようにしか思えず、実際青木の役割も中途半端に。その後も関根→駒井、興梠→ズラタンと意図が見えないカードを立て続けにミシャは切った。関根→駒井は完全に攻撃だなと思ったのですが、興梠を下げてキープできないズラタンを入れたのには?だった。

そしてペナルティエリアで鈴木を倒して槙野がPKを与えたシーン。これは完全に槙野の失態。裏に出たボールをなぜカットせずにスルーしたのか。金崎にあっさり決められついに2失点目を喫する。

交代カードを使い果たし、なぜか槙野を最前線に持っていきパワープレーを意図させる配置に。しかし、鹿島相手にそんな付け焼刃では対抗できない。今季は残り時間が少なくなっても、最後まで形を崩さずしつこくゴール狙い続けてきたはずなのに、なぜミシャは愚作とも言えるサッカーを残り10分少々で急に始めたのか?1年やってきた事を監督が捨てた。そう思われてもしょうがない選択だったと思う。


実際クロスを入れても収める人間がおらず、真ん中を固めて万全の鹿島DF陣を崩し切れない。そのまま時間は過ぎて試合終了。浦和の今シーズンは虚しい幕切れだった。

勝ち進まないと「年間優勝」と呼ばれないルールでCSを準決勝から勝ち抜いた鹿島アントラーズは強かった。ここ一番の強さよりもリーグ終盤の連敗から立て直して来た印象が強かった方を個人的には評価している。一旦落ちた状態から上がる状態の時が強い。いつもの憎たらしい程強く手ごわい鹿島を取り戻していた。

チャンピオンシップは今でも年間勝ち点上位チームに大したメリットがない理不尽すぎる制度だと思っている。実際浦和レッズは年間勝ち点1位を目標に34試合頑張ってきて、鹿島に勝ち点15差(5勝分)をつけたの。それがたった2試合で(しかも1勝1敗の結果で)何もなかったように2位にされるというのはやるせない。二度とこんなルールでのシステムが導入されてはいけないし、年間順位が尊重されるリーグにならないといけない。

最後になってしまうが、勝った鹿島アントラーズに文句は一切ない。強かったし、そのゲーム支配力というか厳しさをうちも見習わねばならない。実際にリーグで対戦すればほぼ五分で戦え結果もそんな感じだが、まだまだ追いつけない感じがする。

来年こそ忘れ物を取り戻したい。